FC2ブログ

北海道のある路線の踏み切りで起きたこと

この伝説は、北海道のある路線の踏み切りで起きたという。

ある冬の寒い日、雪の降り積もる道を家へと急ぐ高校生とおぼしき少女の姿があった。

「もう少し、あの踏み切りさえ渡れば暖かい家にたどり着ける。」

しかし、無常にも彼女の目の前で警報機が鳴り出し、遮断機がゆっくりと下がり始めた。

少女は家に早く帰りたい一心で警報機を無視し、半ばまで下がっていた遮断機をくぐると、急いで踏み切りを渡ろうとしたのだった。

ところが、彼女は踏み切りの真ん中で、雪に足をとられて転んでしまったのだ。

慌てて起き上がろうともがいている彼女の目に、ゆっくりと踏み切りに進入してくる電車の姿が浮かび上がった。

「危ない!」

運転士が慌ててブレーキをかける。

しかし、もう遅かった。

路面が凍りかけていたこともあり、電車は踏み切りをはるかに超えてから停止した。

車掌と運転士は電車から飛び降り、すぐに踏切まで引き返す。

だが、そこにあったのは、衝突の衝撃により無残にも上半身と下半身をまっ二つに切断され、離れ離れに転がった少女の死体であった。

「これは酷い・・・」

車掌はそう呟くと、運転士にこの場に残るように指示し、自らは応援を呼ぶために一旦電車の中へと引き返して行った。

すると・・・

ズリッ!
転がっていた少女の上半身が突然起き上がり、運転士の方へ向かって地面を這い出したのだ。

「助けて・・・」

力なくそう呟きながら、少女の体は運転士に近づいてくる。

恐怖にかられた運転士は慌てて逃げようとしたが、雪と焦りで上手く動くことができずにその場に倒れ込んでしまった。

「助けて・・・」

そうしている間にも、地を這ってくる少女の上半身は運転士との距離をますます縮め続けている。

パニックに陥った運転士は少女のように地を這って逃げ出し、近くにあった電信柱によじ登ろうとした。

ところが・・・

「助けて・・・」

運転士の耳元で少女の声がした瞬間、同時に何かが彼の背中に覆い被さった。

連絡を終えた車掌が踏み切りに戻ると、そこに運転士の姿はなくなっていた。

それどころか、さっきまであったはずの少女の上半身も消えている。

不思議に思った車掌が辺りを見まわすと、運転士は近くの電信柱に寄りかかった状態で少女の上半身を背負ったまま気絶していた。

可哀想なことに、彼はこれが原因で後に発狂してしまったという。

少女の体が電車によって切断された時、切断面の傷口は、北海道の寒さのためにたちまち凍りついて出血が抑えられたらしい。

そのため少女は即死せず、上半身だけがしばらくの間生き長らえていたのだ。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリ
PR
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新記事
リンク
メールフォーム
検索フォーム